ここのところ、といっても2年くらい前からだろうか。
沈める釣りで主に使っているライン。シンキングラインのタイプⅥ(シックス)。それまでは(って、現在も予備ラインとして持ち歩いてるけど)タイプⅣ(フォー)を主として使っていたのだけど、最近はこれがスタンダードになってしまった。
タイプⅣよりも沈むのが早い。という理由ならば5年くらい前、タイプⅦ(セブン)というラインを使っていたことがある。ところがこのセブン、すべりが良すぎたせいかラインバスケットからこぼれ落ちることが多く、扱いにくかった。結局最後の一本もリトリーブ中に堤防の足下に落としてしまい、ちょっともたもたしている間にカキ殻に引っかけて切ってしまったし。
ところが現在使っているシックスはそんなトラブルがない。沈むのが早い(タイプⅣの3割から4割増しくらいか?)だけでなく、その比重の大きさ故にライン自体が細く、非常に風に強い。したがって、私のように「意識しなくてもワイドループ」「ホールが効いていないバックキャスト」というようなキャスティングをする人(しか出来ない人)には抜群のお助けアイテムと言える。
と、言うと良いことばかりのように聞こえるのだけど、やはり難点はあるもので。
まずはテーパーの向きの問題。その細さ故、ラインをさわるだけではどちらが先端なのかわかりにくい。「そんなの、買ったときには表示がついてるだろ」というのが常識的な意見だとは思うのだが、なぜかこいつには「This end to reel」というシールがラインの端っこについていない。同じメーカーのタイプⅣには必ずついてたんだけどなあ~~。したがって、ラインが巻いてある状態で、「外側にあるのが先端、巻芯に近い方がリール」という風に判断するしかない。逆につけちゃうと「ターンしないライン」になってしまうので結構深刻。
第二の問題は「耐久性」。ラインのコア(芯)が編糸ではなく、ナイロンラインのようなものであるせいかと思うのだけど、大きな力でラインが引っ張られると、こいつはすぐにのびきってしまう。のびきってしまうと、ライン自体がよれやすくなってしまうので始末が悪い。よれると絡まるってのはフライラインの宿命だとは思うけど、引っ張ってよれがとれないのは困る。沈む時間が短いのに、その分絡まったラインをほどく時間が長くなるということになってしまい、本末転倒ということになりかねない。あまり潤沢にラインを買うことができない者にとっては、もうちょっと耐久性があってくれると助かるのだが・・・・。
って、それでも風に強い、沈むのが早い、ってのは魅力です。風を心配しなくてよい安心感と、流れの速い潮を切り裂いて沈んでいく姿(って、見えないけど)はなかなか頼もしいものです。