一次発酵後、ビン詰めするための容器、ビール瓶。
通販ならば新品のビンもカンタンに手に入るのだけれど、決して安くはない。しかし、近所の酒屋に相談すれば、中古をかなりお安く譲ってもらうことができる。店頭販売のビールの主力が瓶から缶になって随分と時間が経つと思われるが、業務用ならば中ビン(500ml)は、現在も結構な量が流通している。店頭販売が主の量販店には尋ねたことがないのだが、ホテルや居酒屋等、業務筋に顧客をもつ酒屋さんならばたいてい中ビンを持っている。「そんな店、知らんワイ!」という場合は、繁華街に1~2トンサイズのトラックを走らせている酒屋(普通は屋号をクルマに書いてある)を訪ねていけばほぼ間違いないだろう。
アタシが行った酒屋、店頭販売よりも業務用の配達販売の割合がすんごく高いお店。女将さんと思われる人に相談したところ、「問屋さんが引き取る値段でわけてあげるよ」とのこと。日常業務以外の手間をかけてモウシワケナイ気もしたが、伝票処理で月末〆の翌月末払いの問屋よりも、現金で払う個人を大切にしてくれた、と思うことにした。
ちなみに、アタシが当初購入したのは3cs60本(20本/cs)。中古のビンと、中古のケース3つで¥1455。新品が¥120/本というイメージだったので、これは安くついたのではないか・・・と思っている。
しかし、「ビールをつくるのだ」と、ヨメの友人に言ったら、「うちのとうちゃん、ビールはビン派だから!」と、大瓶を1cs20本、タダで持ってきてくれた。まあ、こういう入手方法もあるわな。お礼は冷凍のミズイカ3杯。
さて。
アタシも若かりし頃には居酒屋でバイトをしていたので知っているが、一般的に飲食店は飲み残したビールはそのままビンに入れたまま酒屋に返す。だから、酒屋でわけてもらったビンには、ビールが残っていることがしばしば。
これを即洗うのであれば問題ないとはおもうのだけど、ズボラなあたしは必要になるまで屋外に放置。一応、残りビールは捨てて、ビンを水で満たしてはいたけれど(時期にはボウフラが沸きます、要注意)購入から1ヶ月以上たってから洗うこともあったり・・・・・・。
で、桜島のハイにまみれ、雨でドロはねを受けていると、ビンは結構汚れる。
ひょっとすると、カビてるかも・・・という汚れもついてたりして。
これを、
①スポンジに台所用洗剤をつけて
外側を洗う。
②
内側をすすぐ。
③底から5~6cmのところまで水を入れ、洗剤を入れる。
④
ビン洗浄用ブラシで内側を洗う。
で、そのブラシなんだけど。
上が100円ショップで購入の分。粗洗浄に使用。
下が「高級ブラシ」、通販で¥1300円。仕上げに使用。
ちなみに、この『用途別使い分け』は、100%あたしの勝手な思い込み。
店頭での形状選択には注意が必要だけれど、100円ショップのブラシのみで十分です。ただ、正直言えば、100円ブラシ、まちっと毛が長ければもっと使いやすいんだけどな・・・・(高級ブラシは毛足が長い。13倍の値差があるかといえばちょいと苦しいが)
とりあえず、この段階では粗洗浄なので、上の、安物を使用。
⑤
泡をたてながら、瓶の底にしっかりブラシの先が着くように洗浄
(ペットボトル洗浄用のブラシだと、底のスミまで洗えません。形状に要注意)
⑥一度すすぐ。
そして、別途洗った中古ビールケースにビンをもどし、風呂場へ。
ケースの底は、けずれてがさがさなので、スポンジよりはタワシの方が洗い易いかも。
100円ショップよりも、量販店で買った方が安い、塩素系漂白剤。
68円の値札がついているが、先日ヨメがみつけてきたのは、54円だった。
探せば結構安いものがあるようで。
こいつをキャップ1/3ほどビンに入れ
瓶の口まで水を満たして一晩放置。
なぜ1/3なのかと問われれば「適当」と応えるしかないのだが、漂白剤の容器に書いてある使用方法に従えば、このくらいの濃度がよろしいのではないかな~~~と思われる。少なくとも、今のところ「ビンの洗浄不足が原因の失敗ビール」にはあたっていないので、間違ってはいないはず。
翌朝すすぎにかかればよいのであろうが、平日の朝にそんなヒマはないので、ラップをかけて風呂場から撤去(一回目は放置したままだったので、「風呂に入れん!」と、ヨメにがられた)。
というわけで仕事から帰宅後、すすぎ洗浄にかかる。つまりはまあ、アタシの場合、この洗浄殺菌作業、つけこみはほぼ24時間なのだわ。
ビンに入っていたものを流し、一度すすぎ、台所用洗剤を入れて「高級ブラシ」で中をさくっと洗う。漂白剤に24時間もつけていれば、たいていの汚れはとれてしまうので
「すすぐこと」に意識を向ける。
で、すすぎが終わったら水切り。
ビールケースにあわせたコンパネに、ホルソ(穴を開ける、円筒状ののこぎりと思ってください)で穴をあけただけの「ビール瓶乾燥台」、
実はまっく師匠のぱくりです。ビンの口を何に触れさせることなく乾燥させることができるスグレモノ。
アタシは仕事でホルソ&電動ドライバーを使っているのでカンタンに作ることができたのだけれど、そういうことをしたことがない方は、HCのDIY作業場で「ホルソを使わせてくれ」といえば使うことができることが多い。もちろん、その店で買った木材等を加工するのが条件になるとは思うけど。
この乾燥台の穴のサイズ、60mmが適当ではないかと思えるのだけど、アタシが会社で使っているのは50mmだったのでアタシの「乾燥板」の穴のサイズは50mm。(正直言って、ちと小さいかも)穴の縁は、カッターや彫刻等を回しながら削ると座りがよくなる。
で、1cs分洗っちゃうと、こうなる。
ケースの下には新聞紙。水切りしたら、やっぱ水滴がぼとぼと落ちちゃうもんで。
で、水が切れたらパスとリーゼ(前述の消毒用アルコール)をビンの中に噴霧し、再度ひっくり返して穴に差し込む。「水が切れたら」という判断基準は、表現しがたいのだけど、アタシの場合、夜に水洗いして穴に差込み、朝起きてパストリーゼを噴霧することが多い。ホコリは、家族の誰も歩かない深夜なんだからいいだろ、ってな感覚。口は下向いてるんだし。
で、アルコールがあらかた切れたら、ビンの口にラップをかけて、輪ゴムで止める。アルコールが瓶の底に残っていると、できあがったビールがアルコール臭くなるので注意が必要(ウチの場合、3回目のロットまで、いくつかそんなのがあったのだわ)
当初は、ラップは一枚でやってたのだけど、日々飲むビンの乾燥もおなじケース上でやってるもんだから、ぶつけて破ってしまうこともしばしば。だから、22センチの幅の狭いラップを12,3センチ引っ張り出して切り、半分に折って(つまりは二重ね)ビンの口にあてている。
ちなみに、日々飲んでいる自ビールの瓶、もしくは買ってきた瓶入りビールを飲んだあとは、
①すすいで
②洗剤と水を入れて、高級ブラシで中をこする。
③すすぎを二回
で、水切り、パストリーゼ、ラップ&輪ゴム。の行程である。漂白剤は使わない。
あ。はじめは不安だったよ。でも、「そうやってます」の、まっく師匠の一言で実行に。
こういうのって、一言で安心をもらえるんだよね~~。まっく師匠、頼りにしてますよん!
ほんでもって、瓶にビールを詰めるときは、ラップをはずして、そのまま使用している。
しかし・・・・。
瓶の洗浄はめんどかった。
毎日飲む分は、ヨメとアタシで、平日で3本、多い休日でも6本程度の洗浄。このくらいならばたいしたことないが、ビール仕込みを開始する前はケース(20本)単位、もちろん漂白剤使用なので、結構な作業をこなさなければならない。ラジオを聴きながら、音楽を聴きながら、はたまた飲みながら、楽しく洗えればよいのだけど。
ちなみに・・・・・
現在、瓶の在庫は中ビン6cs120本になっちゃいました。
多いような気もするんだけど、夏になれば1ヶ月もたない本数のような・・・・・。