1998年8月末、キャスティングレッスンがそろそろ終盤に
さしかかり、フライもある程度巻きためてた夏の終わり。
アタシは実践デビューということで、
「与次郎に行ってみ」
と言われ、鹿児島市街地近郊の長い堤防に向かうことになった。
昔から、ピンから親まで長くカマスが着く堤防で、フライマンは
もちろんのこと、きびなごエッサマンも多数詰め掛けていたという
鹿児島では有名なカマス釣り場であった(らしい)
ところが、鹿児島市内を大きく痛めつけた通称「86水害」
(はちろくすいがい)以降、カマスはあまりつかなくなっていた。
にもかかわらず、当時我が師匠はアタシのデビューには
そこに行けと言ったのだった。
(当時の住まいからは直線距離で1キロ離れてない、ごく近場。
仕事の都合等々いろいろあって、その時は1週間の休みが
あったせいか、なんとまあ、6日連続でそこに早朝通ってしまった。
もちろん、カマスどころか、そのアタリ、気配さえないので
あるが。(当時のアタシにはわからなかった、ともいえるが)
あまりに釣れないのでさすがに6日目にはへこんでしまい、
「すんません、一緒に行ってください」
と、師匠にお願いしたほどだった。
そのときはたまたま、先輩が「江口でもはじまったよ~」と
教えてくれたので、翌日師匠と一緒に江口に向かい、そこで
めでたく初カマスを釣ることができたのだけど・・・・
で。
水害から30年近くたった現在、与次郎には
再びカマスがつくようになったという。
昨年はネイゴの強襲も少なく、かなり釣れたらしい。
前振りが長くなってしまったけれど、
「与次郎」
という場所は、あたくしカマス屋にとって、
「鬼門」
ともいうべき場所だったわけなんだわ。
それを知ってか知らずか、師匠は今季、一月以上前から何度も通って
探ってくれ、アタシ達に情報を出し続けていてくれた。
もちろんそこそこ釣れているのだけど、天気も含め
アタシの方もいろいろ都合がつかず、ここまでのびのびに
なってしまってたわけ。
で、今朝、行ってきましたわ。
直線2㎞程あるのかな、この堤防。広い釣り場ですわ。
もちろんどこで釣れるか、というのは今のアタシなら
見当がつくものの、ど新人の当時ならわかんなかっただろーなー。
(結構遠い目をしてる)
適当に投げて探っては移動、障害物の並びから推測して入った
3か所目、待望の1尾目。
いやいや、うれしかったですよ。
なんてったて22年越しのリベンジ達成。
しかしまあ、よく考えたらここ、
そんな簡単な釣り場じゃねえぞ。
今だからこそわかるその難しさ。
バックは少し高めにしないと堤防の手すりにラインが
引っかかる。なのに25ydほど投げないとアタリがない。
北、北西の風が吹くことが多いのだけど、それでは
ぎっちょのアタシにはちと投げにくい。
左斜め後ろからの風だからねぇ・・・・
時々船が前を通り、引き波で足元が濡れてしまう。
バランスはよいものの、テトラの上には違いないので
踏み外すと大変なことになる。上げ潮でもすんごく流れが早く、
棚のキープはそうそう簡単ではない。
釣っても「とる」までは細かく手順がある。
テトラの上、釣ったカマスは転がすことができないので
足元まで寄せたら立ち上がってクーラーのフタを開け、
軽くブリ上げてその中にカマスを落とし、いったんフタを
閉める。ティペットを引っ張ってフタでカマスの頭を挟み、
フライをはずす、ってな作業。
まあ、カマス釣りフライマンにとっては基本的作業では
あるのだけど、足場の狭い場所でこの動きを
ストレスなくやるのは結構な慣れが必要だわ。
いやいや、アタシの
22年の修行はこの日のためにあったのかもしれない。
今朝は潮位も高く、沖をトッピー(離島行ジェットホイル)が
通ると引き波を予測して逃げる必要があったり、
早い流れに合わせて右方向へ大きく斜めに投げたり、
そこそこ気を遣う釣りではあったものの、6:30~8:00で
15尾。先週他所で釣ったものとサイズはあまり変わらない。
MAXで25センチ程度。
まあ、揚げるに大きく、開き干しにはちと小さい、というサイズだけど、
結構突っ込みもあるし、入れ食いにならずともアタリはそこそこ多く、
楽しい釣りだわ。。
潮が高くなった8:00過ぎには撤収。周りに誰もいないので、
一人感傷に浸りながら長い堤防を歩くのだけど、
気分は悪くなかった。ニヤニヤしてただろうし。
この後、南方向のやや浅めの堤防へ探り。
快晴ではあったのだけど、普通に釣れた。
おまけに、アタシの大好きな20㎝未満の「カマスふりゃー」の
サイズ。まあ、与次郎よりも足場が悪いのがよろしくないけど。
というわけで、
22年目のリベンジ、達成ですわ。
誰もほめてくんないけど、ひとり満足感にひたりましたわ。
実は久しぶりに「梅しそ巻き巻き」を作ったのだけど、画像なし。上の画像はふつうの「カマスふりゃー」大きさが中途半端なので尻ヒレ除去ににより、穴があいてますわ。200度で揚げればおそらく気にならなくなるはずなんだけど、念のため。
湾内ちょと高い堤防。5:30-8:30で11尾。
雨の中、カッパ着て堤防に一人。
1尾目は5:40。さあ、入れ食いか・・・と思いきや、続かない。
その後もぽつぽつと釣れるものの、連続ヒットがない。
あたってもかからない、かかってもはずれる、ってことが多々。
んんん・・・
棚を変え、リトリーブスピードを変え、ストロークを変え、
「今度はこのパターンで!」
と、やってみてあたることもあるが、続かないので自分としては
パターンがつかめない、ってな感じ。
無風の時間に遠投できて遠くでかかることもあれば、
強風時のミスキャストの回収時、つまりはほとんど水面近くで
かかることもある。
カマスとは言え、やっぱ春の親は頭を使わねばならず、難しいですわ。
まあ、面白いと言えば面白いのですがね。
鹿児島市内はこの時間、雨があがりましたわ。
明日はキス釣りに行きたいところなのだけど、さすがに河口の
ど干潮は厳しいかな・・・
導流堤内の下げ狙いかな。ちっとでも晴れ間が出てくれば
少しはよいかと思うのだけど。
なんだかんだ時間がなく、PCに向かえないまま1週間が経過してしまいました。
先週の日曜日はキス釣りに行けたのですわ。
ちょっといい思いをしたので、というか、自分としてはすんごく楽しかったのでちょっと記録をばかたっておきますわ。
はっきり言って、午前中は「さっぱり」でした。
快晴、北風やや吹いてるってな感じ、満潮8:00前ということで
7:00頃に最初のポイントに到着。干拓地の脇の川の河口。
久しぶり(いったい何年ぶりだか)に使うベイトリールがなかなかうまいこと手になじんでくれず、バックラッシュしたり着水音が「ぼっちゃん!!」と、でかい音立てたり。釣れないことはないのだけれど、10㎝をかろうじて超える程度のものが5、6尾。
河口は下げ潮が入るとフグの攻撃が多くなるので9:00前には移動。となりの港、昔から一族でファミリーフィッシングで通った、かなり浅い港。駐車場から、なんとなく港の中に投げてみたら1投目からキス。
「!」
と、興奮するが、そこからはキタマクラやらクサフグやら、歓迎したくないものばかり。早々に港の外へ。
大学生かと思われる若者の集団が100mと離れていないところで泳ぎだすものの、とりあえずアタリはある。ただ、恐ろしく小さい。10㎝を切るようなサイズも混じる。潮が下がるほどにアタリがあるところが遠くなり、ベイトリールで投げるにはしんどくなる。おまけにかかっても小さいとなれば、こりゃ切り上げるしかないですわ。
この時点で11:00頃。14:30の干潮に向けての下げ潮狙いで、
導流堤の長い港へ。人の少ない右手の堤防へ向かう。
歩きにくい砂の上をかなりの距離歩くことになるが、これはこれで
ナイスなトレーニングというところか。(苦笑)
で、一投目を投げる前にヨメにメール。
「今夜はキス天が少し、あります」
冷蔵庫に、よく使う鳥料理屋さんのから揚げ用鶏肉があるのは昨夜から
確認していたので、一緒に揚げればいっか・・という思いだったのだが。
「から揚げは明日の予定です、本日は魚を食べる予定です」
との返事。
ありゃりゃ・・・・・
まだ12,3尾しか釣ってないがよ・・・・
しかもピンばっかりだし。
帰りにスーパーでサカナ買って帰らんといかんかな・・・
しかしここからが本番!
一投目から20㎝を超えるやつがゴン!!
下げ潮が激しく流れる時間は、フグがほとんどこないのがよろしい。
潮がどんどん下がり、導流堤内の海底の砂地が見えるようになり、
そこに20㎝をはるかに超えるサイズがかなりの数見えるようになると
一人興奮状態。
「す、すげえ・・・・」
オモリは通常ならば2号を使うのだけど、潮の流れと反対の風にラインが
持っていかれてしまうので3号を使用。正面に投げても流れで沖方向へどんどん流される。そんな中を、オモリで海底をたたくようにしていると「ゴン!」とひったっくっていくのが楽しい。時折入れ食いになるのはもっと楽しい。すべて20㎝前後のものだってのがもっともっと楽しい。ここで、下げ潮時にそこそこ良い思いをしたことはあるのだけど、連続ヒットはあまり記憶がない。
というわけですっかり浮かれポンチ君になってしまい、だらだらと14:30頃まで。いかんいかん、もう一つ度干潮ポイントに行くんだった・・・
正直言うと、ここで上げが入るまで粘るか移動するか悩んだのよ。
それほど興奮してしまったわけですわ・・・・
まあ、帰り路の方向だし、ど干潮ポイントにいくかね。
20年以上前からエバやセイゴは釣りに来たことがあったのだけど、キス釣りはしたことなかった川の河口。エバを釣る為にフライを投げてる横で、キス釣りをしている人をよく見かけてはいたけど・・・
まあ、キスは多いはずだよ。だって、「コチを狙っているんです」というルアーマンがわんさか。対岸から飛んでくるジグがちと怖いくらいだわ。
ポイントに入ったのはすでに15時。時すでに遅しかなぁ・・・とも思っていたのだけど・・・・
おりょ!!
キスは一投目から入れ食い。
オモリ2号を10mほど、ほんのすぐそこに投げて引いてくると、竿1本くらいくらいのところで「ゴン!」
これは楽しい。20㎝を超えるものはいないけど、10㎝を下回るようなピンもいない。どれも15~18㎝くらいあるので、至近距離でかかると竿ごとひったくるような感覚を味わえる。いやぁ~~キス釣りでこんな感覚を味わったのはどれくらいぶりだろ・・・干拓地の横で手漕ぎボートやらカヌーやらを出して3桁釣ってた頃以来かもな・・・
川の河口ってのは大雨のたんびに地形が変わるので、いつまでもここでキスが釣れつづけるとは言い難いのだけれど、流れの勢いで局所的に川底がえぐれ、そこにサカナがたまるってのはあちこちであるらしい。大雨が降るとその後ゴミがたまる場所になるから、いつでも使えるポイントではないのだけど、たまにこんなところにあたると楽しい。今度晴れが続いたらまた行きたいところだけど・・・・
昨日、既に梅雨入りしてしまいました九州地方南部。
次はいつになることやら。
で、この日楽しかった理由をもう一つ。
随分前に折ってしまったキス釣りロッド。
何とかしなきゃなあ・・・
と思いながら何年たったのか・・・・
やったことはなかったのですが、理屈はわかっていたので
トライしてみました。
youtubeであるような「折れたカーボンロッドの先を差し込む」
というような細いブランクは持ち合わせがなかったので
ソリッドグラスの一番細いやつを購入。
それでも太かったのでグラインダーでけずり、芯にして
エポキシで固定。
外側はPEラインを巻き付ける、ってのがイマイチうまくいかなかったので紫外線硬化型の接着剤(溶接材)で補強。
結果、キス釣りに使うには全く問題ないレベルに仕上がりました。まあ、見ての通り、膨らんでてあまりみてくれはよくないですけどね。それでも個人的には満足ですわ。ちょっといろいろとあって思い入れのあるロッドだったし。おまけに久しぶりの「自分のためのキス釣り」だったしね。さらにいうとかなり満足な釣果だったわけで。
あ。
持ち帰りは52尾でした。餌代は10g/90円を30gなので300円しません。これは昔からのことなんだけど、あらためて笑ってしまいました。カヌーを出してた頃は、一切れの餌で3尾釣るとか、4尾釣るとか言ってたな・・・なんて思いだしたりして。
ただ・・・
カマス屋のハナシです。
オチはあるわな。
帰宅が遅くなったので、処理をヨメと子供に手伝ってもらった。
自分が開くのだけど、水分をふき取るのをお願いしたわけ。
アタシがやるのなら、キッチンペーパーはかなり贅沢に使うのだけど、
彼らはちとそれを節約してしまったんですわ。
結果、随分水っぽいキス天が・・・・・
なんだかしまらない結末だったけど、まあ、こんなもんかな。
今年はもっと自分のキス釣りを頑張るぞ。
まだ、話には聞いているものの行ったことのないポイントってのが
あちこちにあるし。
キス釣りに行きたい。
だから準備。
針を用意した。
カワセミのケン付き6号とがまかつのキスSPECIAL赤8号。
ホントは赤針のケン付き7号あたりが欲しいのだけど、
近くのポイントには置いてなかった。
でもまあ、なんとかなる。
まちっと水温が上がってくれば上向くと思うのだけど。
ぼちぼち「釣り奴隷」から脱出して、自分の楽しみで
キス釣りもやってみたいな。
あ。
リールもメンテしました。
といってもCRC556で洗っただけだけど。
気を取り直して備忘録。
*シュート
*バックハンドキャスト
*矢のようなループ
*シュートと言ってしまうと力がはいってしまうのであんま意識しない
方がいいと思う。ドリフトして右手(ラインハンド)先行で左手の
親指で押す、って感じか。アタシのバックキャストは自分では「固定」の
意識なんだけど、当然のごとく実際は少し開く。師匠が言うには
「理想的な開きかげん」
らしいので、このまま手首をとじればよいらしい。
もちろんフォワードキャスト時にロッドを倒さないのは重要。
で、言われて気づいたのだけど。
アタシは「サムオントップ」で握ってたつもりだったのだけど・・・
実は「Vグリップ」でした。
よく見たらグリップのコルクが斜めにけずれとるし。
実はかなりショック。
どうりでティップが頭上で回るはずだわ・・・
で、もっともキモになるのは親指で押す、手首を閉じる位置。
アタシはロッドハンド先行でシュートしてたので、押すのも
とじるのも、体のずいぶん前だったのだけど、もっと手前、カラダの
横、顔の横あたりで押す閉じる、じゃないとループの先端がとがらない。
自分の意識と実際は全然違う、ってことを意識しなければ!
*バックハンドキャスト
構え:右足を引いて右足体重で立つ。右に少し体を傾けて、足の上に
腰、頭、その上にロッドティップとなるように構える。
そうすれば、左の体側が少し伸びるようになるので、それに沿って
脇を閉めて振ればティップは頭の真上、ラインは体の右側を通る。
アタシはロッドハンドの脇を開け、右にロッドを大きく倒して
振っていたのだけど、それだとティップが頭上で円を描き、ラインは
カラダの右を通ったり左を通ったりしてた。
ロッドハンドは多少窮屈になり、振り幅も小さくなるが、それでよろしい。
てなところかな。
ヒトサマに説明する、というよりは、自分の意識、備忘録。
今週末は、行けるかな・・・・
天気はしばらくよいみたいだけど。
ちなみに今夜はスーパームーンらしく、確かに月が丸く大きい。