早起きして大場所まで歩く。
もちろん、ネズミおやじ達からは思いっきり離れる。
例によって暗いうちから投げ、ベタ凪の水面にライズを探す。
目を凝らして水面を見ていると、左の方向にブイが浮いているのが見える。
????あんなとこに何かあったかな・・・。
と、深く考えなかったら、ライトをつけた漁船が堤防をぐるりとまわってやってきた。
「え!」
「ひょっとして!」
「網を入れてんのか!」
船首に網の巻き取り機のついた漁船であることはわかるのだけど、遠目には網をあげているのかどうかははっきりしない。ブイのあたりをうろうろしているのは間違いないのだが。
そのせいか、ライズがほとんど見られない。水面を割るのは大きめの雑魚ばかり。おそらくアオアジであろう・・・と思われるライズを確認できたのは2回だけ。
フライへの反応は・・・一度はかかったけれど竿を曲げるまでにいたらなかったアタリが1回きり。
双眼鏡をもったネズミおやじがそちら方向を凝視しながら
「網入れてますよねえ・・・・」
お互いに全く釣れてないので普通に話すことができる。
帰り道に常連に声をかけたら、網が入ったのは昨日からとのこと。
アオアジがもっと大量に接岸してからだろうとばかり思っていたので、こんなに早い時期から漁師が動いていることにちょいとびっくり。
しかしまあ、どうせ値のしない魚だし、そんなに長くはとりつづけないのは例年のこと。まちっと時間を置くことにした方がよいかも。