いつのまにか年が明けてしまってた。
二年越しの自ビールのおはなし。
ええと。どこまで語ったんだっけ・・・・(ホントに忘れてしまった。画像のビールも、どの種類だったか記憶があいまい・・・)まあ、何度かやったことがある事ってことで。
とりあえずは発酵容器を静置場所から台所へと移動。イスの上に置いて、容器下部のコックを使えるように位置をとる。専用容器に若干量の若ビールをとり、比重を計る。
まあ、なんとかよさそうなので(この適当さが後で後悔を招くことにもなるのだけど)瓶詰めをすることに決定。比重測定用にとりだした分は、もったいないのでとりあえず試飲。
この時点で、これが「だいぶ気が抜けたビール」くらいのお味ならばほぼ成功している、と思ってよいでしょう。あ。もちろん、ビールにはまだ遠いです。決してウマイものではありません。でも、もったいないのでちびちびやりながら瓶詰め作業をこなします。あったかい時期ならば、氷を投入したりして。
ビンに若ビールを注ぐ前に王冠の準備。
例によってパストリーゼさんの登場。
バットに軽く噴霧、王冠を裏返しにして並べ、上からやや多目に噴霧。
あ。画像ではでていませんが、ホコリがかかるのを防ぐために、使用する直前までバットの縁の高さにラップを張ってます。
洗浄し、口にラップをかけていたビンに砂糖を投入。炭酸を作るためのこの砂糖を「プライミングシュガー」と言うんだそうな。アタシが主として使うビンは中ビン(500ml)なので3gのスティックシュガーを選択。もちろん100円ショップで販売されているスティックシュガーなんだけど、食料品店で買った方がちびっと安いような。
もちろん、1瓶に1袋を投入するんだけど、酒飲みながら集中力を欠いてたりすると、「このびん、砂糖入れたっけ??」なんてことにもなりかねない。(何度かやってもうた)
注)しばらくして、この方法は変更しました。
2014年現在、おり引きしてボトリング容器に移し替え、それなりの量の
プライミングシュガーを入れてます。
砂糖を入れた瓶へ、コックをひねって若ビールを流し込む。このとき、あまり空気を巻き込まないように「そおぉ~~っと」注ぎ込むのがよいそうな。この時に激しくあわ立つようならば一次発酵がまだ終了してない、ってことらしい。「ちびっとあわ立つ」くらいならば結構あるんだけど、アタシは今のところ、まだそういう経験はない。(できあがったビールがアワだらけ、ってのはあるけど)
これが打栓器。瓶の口に王冠をはめこむ機械。
奥の釣鐘状のへこみに王冠を押し当て、手前の左右に広がった金属部分で瓶の口の「かり(でっぱり)」の部分を挟み込んで王冠を開いたものから閉じたものへと形作る、というような構造。
ちなみに、この打栓機では、キリンビールの瓶は打栓しにくいのだそう。
なんで・・・・・????
と、思ったアタシは、ビンビールを扱っている大きい酒屋さんの冷蔵庫を覗き込んでみた。アサヒのスーパードライと、キリンの一番絞りが並んでいたので比較してみたのだけど、瓶の口の下、亀の頭で言うところのいわゆる「カリ」の部分の大きさに明らかな差がある。アサヒは「カリ高」なんだけど、キリンはカリの高さが低いのだ。
「へえ~~~、なるほどね・・・キリンだとひっかからんわけだ」と納得した次第。
打栓の作業が終わったら、一度ひっくり返して瓶を軽く振る。底に溶けずにいる砂糖(スティックシュガーのグラニュー糖)を、溶かすような感覚(って、そのくらいじゃ溶けないことも多いんだけど)
ほんでもって、一日の温度変化が少ない場所に静置。ウチの場合、廊下が「瓶置き場」。
飲めるようになるのは上面発酵のエールイースト使用ならば1週間後、下面発酵のラガーイーストならば2週間後ってところが目安だろうか。気温(室温)が低いと時間がかかるような感覚でいるんだけど、ラガーイースト使用の場合は瓶詰め後、1ヶ月は置いた方がよりおいしくなるような。エールイーストの場合も、一次発酵の温度が18度くらいの低温だった場合は、瓶内発酵の時間も少々長くなるような気がしてます。まあ、経験が少ないから「そんな気がする」ってな言い方しかできんのだけど。
ちなみに、瓶内に十分炭酸が入ったかどうかを見るためには、瓶とは別に一本、PETボトルを用意。
これにも同様にスティックシュガーを入れて若ビールを注ぎ、きっちりフタを閉めて瓶と同じところに置く。これが炭酸で膨らみ、パンパンに堅くなったらできあがり、というわけ。数日おき(といっても、たいてい毎日になるんだけど)にこれをニギニギして、炭酸の力でかたくなってくるのを実感するのはとっても楽しい。エールイースト使用時に20度以上の気温があれば2,3日で堅くなるのでその楽しみも明快なのだが、ラガーイーストを使い、低温(といっても10度~15度くらいだけど)が続く冬の日々ならば堅くなるまでに1週間以上かかることもある。「待つ」というのは結構大変なもので、「まだかまだか」と思いながら端から呑んでいくと、熟成が進んでおいしくなるころには空き瓶だらけ、ということにも。まあ。「寝る子は育つ」と思って、それも楽しみにするとよいと思うのだけど。あ。このままだと直射日光があたることもあるので(ホラ、ビール瓶って透明度低いでしょ!)あたしは、新聞紙を何枚か重ねたものをこれに巻きつけてゴムでとめてます。その上からにぎにぎできるし。
てなわけで。
あとは熟成が進むのを待つだけなのだ。
さて、本日現在。
ラガーイースト使いまわしで仕込んだコロニアルラガー、熟成中9日目。かなり堅くなってきた。
明日にもあったかいリビングから低温の廊下へ移動の予定。おいしくなるまであと3週間弱ってとこかな~~。