「自ビール」などと、たいそうな名前で呼んでいるが、アタシのやっていることはカンタンに言ってしまえば、「缶詰を開け、温めて薄めたらあとは酵母のお仕事」、ってな流れのハナシである。
しかし、こういうハナシは、何度かやったからあらかたわかってきたわけで、初めての時はちんぷんかんぷんでまったくわからないことだらけなのだ。その疑問に片っ端から答えてくれたのが自ビール師匠の
まっくさん。
一方的にこちらからお知り合いになっていただき、質問のDMをごんごん送って教えを請うたわけだが、これまたそのたんびに懇切丁寧にお返事をいただき、ホンマに感謝感謝である。まっくさん、どうもありがとう!
さて。自ビール醸造キットを購入後10月になり、鹿児島県地方の最高気温予想が30度を切るようになった頃に第一回目の仕込みをおこなった。(液温が30度を越えると、雑菌の増殖率がUPして、ビール酵母がうまいこと増殖しなくなることがあるらしい。さらに、35度を越えると酵母が死んじゃうそうな)これがうまくいったもんだから(って、当然といえば当然だが)その後の継続につながっているのであるが、その時は作業行程をブログにUPする気などまるでなく、画像もほとんどとっていなかった。
だから、その流れをご案内するにあたっての画像は、今月上旬、5回目の仕込みから。
まず第一におこなうのは、使用する道具の洗浄と殺菌。
具体的に言うと、キッチンをかたずけ、できるだけ広くしてステンの天板も洗剤をつけてスポンジで洗う。(使用用具を作業中に置く場所だから、という意味)そして、煮込みに使用する鍋、混ぜるためのオタマ、砂糖を入れるボール、水を蛇口下から発酵容器に移すジャグ、温度計、比重計等々、使用用具も同じく洗剤で洗う。その後水を切り、アルコール消毒。天板から使用用具まで噴霧する。食品に使用する消毒用アルコールは多々あるらしいのだが、アタシが使用しているのはこれ。
まっくさんオススメの「ドバーパストリーゼ77」
なんでも、その殺菌能力は絶大で、南極越冬隊も採用しているらしい。「面白南極料理人」ファンのアタシとしては、その記述で一発採用決定。いろいろ調べてみると、市販の弁当に直接噴霧して賞味期限を延ばす、なんてことにも使えるらしい。そういえば「イブニング誌」だったか、「喰いタン」にそういうネタがあったな・・・・。
注>度数の高いアルコールの為、噴霧の際は火気厳禁です。コンロの火は必ず消すこと!!
のっけから随分と気合の入った殺菌だな・・・。自分でやっててそう思ったのだけど、やってることはビール酵母の培養なわけであるから、学生時代にやった、『シャーレの寒天培地で菌培養』と、大きくはかわらんだろ。ってな感覚。
ただ、ホンネというか、正直なところを言えば、おそらくは発酵容器とビンの徹底殺菌さえ注意していれば大丈夫なハズ。しかし初挑戦時は、どのくらいの殺菌度合がもとめられているのかわかんなかったので、こういった洗浄殺菌をやってみた。それがその後の習慣というか、自分の作業の流れになっている。
まぁ・・・「自家醸造の気分」を出すためにやっているんだろ、と言われれば否定できないかも。
いきなりどうでもよいようなハナシの展開になってしまったが、
、ゼッタイに必要な、発酵容器とビンの洗浄殺菌については後日UPの予定。